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物理も化学も生物も、はじまりは「宇宙」~すべての人が、空を見上 げる年~

物理も化学も生物も、はじまりは「宇宙」

~すべての人が、空を見上 げる年~

2009年は、ガリレオが人類で初めて望遠鏡で月を見上げてから400年の年であり、「世界天文年」と言われています。ガリレオは口径4cmの望遠鏡で月の凸凹を発見しましたが、現在、望遠鏡技術は飛躍的に発展し、400年前には考えられなかったほど遠い天体を観測できるようになりました。惑星や恒星の精密観測により様々なふしぎが謎とかれてきています。地上約400km 上空に建設が進められている巨大な有人施設、国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙への人類の進出を目指して、物理学、生物学、化学、あらゆる分野の研究が行われています。宇宙を見上げるのは、天文学者だけではないのです。世界が宇宙に注目するこの年、空を見上げて新しい発見をしてみませんか?

21世紀の最大の天体ショー「日食」

2009 年は今世紀最大の皆既日食が見られる年でもあります。7 月22 日、日本全国で日食が楽しめます。奄美大島や屋久島などの地域では、最大6 分39 秒もの間、完全に太陽が隠れる皆既日食を観測できるのです。

地球でしか観測できない

太陽は直径約139万2000 ㎞、月は直径約3476 ㎞。太陽は、月の400倍も大きいにも関わらず、日食で太陽が月に隠されてしまうのは、地球との距離が深く関係しています。月と地球の距離は38万4,400km。そして、地球と太陽との距離はその約400 倍(約1億5000万㎞)。これにより、太陽と月は地球から見るとほぼ同じ大きさになり、皆既日食が起こるのです。木星にも衛星がありますが、その比が一致せず皆既日食は見られません。地球の他に衛星と太陽の大きさがジャストサイズに重なり合う惑星はなく、皆既日食は地球だけに見られる特別な現象なのです。

一生に一度のチャンス

地球から見た時、太陽が見かけ上の通り道「黄道」を1年で1周し、月は「白道」を1年で12周します。この黄道と白道は5°の傾きでずれており、交点は2か所です。この交点を太陽と月が同時期に通過したときに日食が起こります。実際には1年の間に2〜4回程、日食が起きています(部分日食も含む)。しかし、日食が観測できるのは昼間だけ。さらに、皆既日食となると太陽と月が完全に重なりあって観える地域の幅は、わずか200㎞(東京駅〜静岡県藤枝と同等の距離)以下しかないため、日本で皆既日食を観測できるチャンスは46年ぶり。また、今年のような6分以上の皆既日食は、今世紀最長と言われています。一生に一度の天体ショーを見逃さないでください。

意外な日食観察方法

日食は天体望遠鏡と投影板や日食グラスなどで観察ができます。他にも少し変わった楽しみ方はいかがでしょう。日食の時間になったら、木の影に目を向けてみてください。ピンホールカメラと同じ原理で、影の合間に射す光がすべて日食型に見えます。

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